Kazenoko Okashi KO_BO

村木厚子さんの事。


  1. 1月から日経新聞夕刊「明日への話題」の火曜日のコラムを前厚生労働事務次官の村木厚子さんが執筆されています。

 

今日のコラムでは、障害のために自宅で木の柵に入れられて生活する13歳の少女との出会いがきっかけでマレーシアに障害者デイケアセンターを創った日本人ご夫婦の話題から福祉の本来あるべき姿を考察されていてとても興味深い内容でした。

 

私が村木厚子さんの名前を最初に聞いたのは6年前の郵便不正事件を伝えるニュースでした。

村木さんは虚偽公文書作成容疑で逮捕、起訴され不条理な立場に立たされていました。

(ただ、私は多くの国民と同じく悪い役人がいたもんだなぁ位の気持ちでした。)

 

逮捕・164日間の勾留を経て裁判で無罪が確定すると、一転して国家予算の3割、30兆を扱う厚生労働事務次官に任命される事になるのです。

 

当時の私は国家権力の豹変振りに単純にびっくりした反面、村木厚子さんご本人への興味がふつふつと湧いてきて、本を買って読んでみました。

 

「あきらめない~働くあなたに贈る真実のメッセージ」という本です。

 

会社の本棚に置いてありますので社員の皆さんは是非ご一読されてみたら良いと思います。

 

アドレナリンを出しまくりながら自立支援法の制定に携わっていた頃のお話や逮捕勾留中の心の内も大変共感できるのですが、結婚、出産、育児と職業人生の相関も新たな視点を得られるかもしれません。

 

私が村木厚子さんと直接お会いしたのは2年前、就労支援フォーラム2014の会場です。

その時、村木厚子さんは演台から私たちに4つの事をおっしゃいました。

村木厚子さん_就労支援フォーラム2014

村木厚子さん_就労支援フォーラム2014

 

(以下は私のメモ書き)

1、モデルになってください。

経営品質をあげる(経営力、収入、生活レベル)。

働いている人にとって最良の職場に。

2、いいモデルになったら、次に外から見える様にしてほしい。

情報公開、第3者評価、何か外から見える工夫を。

悪いところの駆逐策は良いところをたくさん作ること。

3、障害のある人の人生をトータルで支える工夫を頭に置いてほしい。

4、地域という発想を持ってほしい。

 

以上の4つですが、個人的に1年間ずっとこの4つの事を頭に置いて仕事をしてきたつもりです。

 

この言葉のおかげで風の子にとって充実した良い1年にできたのだとも思っています。

 

その感謝の気持ちを先月の就労支援フォーラム2015で直接ご本人にお伝えをすると、逆に「ありがとうございます。」と、深々とお辞儀をされてしまいました。

 

全く偉ぶるところがなく、普通以上に普通のとても素敵な方です。

益々ファンになりました。

 

今年も、引き続きこの4つを頭に置いて走っていきます!

 

これからも楽しいコラムを期待しています!


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